お宮参りはいつまでに行く?日程の決め方や準備の進め方、服装選びについて解説
はじめに
赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな成長を祈願するために神社を参拝する「お宮参り」。なかには基本的なマナーがわからず、「いつまでに行く?」「服装は?」「かかるお金はどのくらい?」といった疑問や不安を感じている方もいることでしょう。
そこで、今回は『お宮参り』をテーマに、日程の決め方や服装選び、費用の目安、当日の流れなどの基礎知識を詳しく解説します。
ぜひ参考にしながら準備を進めて、大切なお祝いの日をスムーズに迎えましょう。
お宮参りとは?
お宮参りとは、赤ちゃんと一緒に神社を参拝する伝統的なお祝い行事です。赤ちゃんが無事に生まれたことを神様に感謝・報告し、今後の健やかな成長を祈願するもので、「初宮参り(はつみやまいり)」や「初宮詣(はつみやもうで)」などともいわれます。
その歴史は古く、お産の後に神様へ挨拶する風習の「産土詣(うぶすなもうで)」を起源とし、室町時代頃から現代のように「お宮参り」と呼ばれて一般化されていきました。そして、江戸時代頃にはお宮参りの帰りにお世話になった方々へ挨拶に行く風習も生まれ、その後、赤ちゃんのお祝い行事として定着していったといわれています。
現代のお宮参りにおいては、神社やお寺を参拝してご祈祷を受け、写真撮影や食事会を行うスタイルが一般的です。また、地域によってはご近所などに挨拶回りを行う風習もみられます。
お宮参りはいつ行くべき?
続いては、お宮参りの時期に関する一般的な風習についてご紹介します。いつ行くべきかお悩みの方は、ぜひ参考にしながら予定を立ててみてください。
基本的には生後1カ月前後
お宮参りは、正式なしきたりにおいては「赤ちゃんが生まれてから1カ月前後」に行うことが適切であるとされています。具体的には、赤ちゃんが生まれた日を生後1日と数えて、男の子なら生後31日~32日目、女の子なら生後32日~33日目が目安です。
ただし、必ずしもしきたり通りの時期に行う必要はありません。赤ちゃんやお母様の体調を最優先に、各ご家庭の都合に合わせたスケジュールで行うとよいでしょう。
生後100日前後にお祝いするケースも
お宮参りを行う時期は、お住まいの地域によっても異なります。たとえば北海道や東北、関東の一部においては、赤ちゃんの生後100日前後に行う「百日祝い(お食い初め)」と一緒にお祝いするケースも少なくありません。
もし地域の風習にならって日程を決めたい場合は、あらかじめ同じ地域に住む親や親戚、友人などに確認してみることをおすすめします。
真夏や真冬の赤ちゃんやお母様に厳しい季節は避けるという選択も
お宮参りを行う時期は、赤ちゃんやお母様の体調を最優先に考慮して決めることも大切です。生後1カ月頃の赤ちゃんは体調を崩しやすく、お母様の心身もデリケートになりやすいため、不安な場合は2人の体調が安定する時期にずらすほうがよいでしょう。
特に夏場や冬場は赤ちゃんにとって非常に過酷な季節で、身体に負担がかかりやすくなります。無理にしきたり通りの日程で行うのではなく、気候が穏やかになるまで待つのもひとつの方法です。
ちなみに、晴れ着の丸昌宅配レンタルにおいては、夏場の祝着として「絽(ろ)」のラインナップも充実しています。通気性が高く、さらりとした肌触りで涼しく着られるため、7月~9月頃など暑さの厳しい時期にお宮参りを行う予定の方はぜひチェックしてみてください。
お宮参りはいつまでならOK?
お宮参りは生後1カ月程度で行うケースが一般的ですが、赤ちゃんやお母様の体調や気候によっては時期をずらしたい場合もあるでしょう。ここでは、お宮参りはいつまでならずらしてもOKなのか、ずらす場合はどのような点に注意すればいいのか、具体例を挙げながら詳しくまとめました。
百日祝い(お食い初め)と一緒に行う
先述のように、地域によっては百日祝い(お食い初め)と一緒にお宮参りを行うところも存在することから、「生後3カ月くらいまでであれば日程をずらしても問題ない」と認識しておくとよいでしょう。
場合によってはそれ以上に日程がずれてしまうこともあるかもしれませんが、「生後1年」などと後回しにしすぎると誕生日のお祝いと重なってしまうため、できればお宮参りは生後半年以内に行うことをおすすめします。
上の子の七五三と一緒に行う
夏生まれの赤ちゃんで、その年に七五三を迎える上の子がいる場合、お宮参りを3カ月ほどずらして七五三と同時に行うのもおすすめです。ご両親の負担を軽減できるほか、兄弟姉妹揃って晴れ着姿を残せるなどのメリットがあります。
※お宮参りと一緒に七五三をご検討されている方は、こちらのサイトで七五三の衣装をお探しいただけます。
時期をずらす場合の3つの注意点
もし体調や気候、その他の事情によってお宮参りの時期をずらしたい場合は、以下の3点に注意が必要です。
1.祖父母への事前相談
お宮参りに祖父母も同行する予定であれば、時期をずらしても問題ないかどうかを事前に確認することが大切です。なかには古くからのしきたりにこだわる方もみられるため、決定事項を報告するのではなく、あくまで相談する形で話してみるとよいでしょう。
その際は、時期をずらしたい理由を説明したうえで具体的にどのくらいの時期に行いたいのかを伝えると、その後の話し合いをスムーズに進められます。
2.ずらした時期の混雑状況
ずらした時期によっては、神社や衣装レンタル等の混雑状況を懸念する必要があります。「厳しい気候の時期は避けたい」「上の子の七五三と一緒に行いたい」などと考えるご家庭は多くみられるため、気候の良い時期や七五三シーズンにお宮参りを行う場合はなるべく早めにご祈祷や衣装の予約を入れておくことがポイントです。
3.生後1カ月頃の写真を残す
お宮参りの時期をずらす場合でも、生後1カ月頃の写真撮影は行っておくとよいでしょう。赤ちゃんの成長は早く、特に新生児から1歳頃までの変化には目を見張るものがあるため、1カ月記念の写真を残しておくことをおすすめします。
お宮参りに行くタイミング早見表
これまでご紹介した通り、お宮参りに行く時期は「生後1カ月程度」といったしきたりはあるものの、赤ちゃんやお母様の体調や気候、その他の事情などを考慮しながら生後半年くらいまでの間に設定すれば問題ありません。
ここでは「お宮参りにいつ頃行くべきか」とお悩みの方に向けて、『お宮参りに行くタイミング早見表』を作成しました。誕生月別に「しきたり重視(30日前後)」「百日祝いと一緒(100日前後)」「後回し最長(半年以内)」の3パターンにおける該当月を手軽にチェックできるため、ぜひ参考にしてみてください。
ただし、こちらは月単位にまとめたざっくりとした表なので、正確な日付を知りたい場合は日別に計算してみてください。その際は「赤ちゃんが生まれた日を1日目として数える」ことがポイントです。
誕生月 | しきたり重視 | 百日祝いと一緒 | 後回し最長 |
---|---|---|---|
1月 | 2月 | 3月 | 6月 |
2月 | 3月 | 4月 | 7月 |
3月 | 4月 | 5月 | 8月 |
4月 | 5月 | 6月 | 9月 |
5月 | 6月 | 7月 | 10月 |
6月 | 7月 | 8月 | 11月 |
7月 | 8月 | 9月 | 12月 |
8月 | 9月 | 10月 | 1月 |
9月 | 10月 | 11月 | 2月 |
10月 | 11月 | 12月 | 3月 |
11月 | 12月 | 1月 | 4月 |
12月 | 1月 | 2月 | 5月 |
※橙色:暑さに注意が必要な時期
※青色:寒さに注意が必要な時期
たとえば5月生まれの赤ちゃんの場合は、「しきたり重視」であれば6月頃、「百日祝いと一緒」を希望するなら7月頃が該当し、遅くても10月頃までにお宮参りを行う必要があることがわかります。
もし暑さに注意が必要な時期にお宮参りを行う場合は、ぜひ晴れ着の丸昌宅配レンタルでご利用いただける「絽」の衣装ラインナップに注目されてはいかがでしょうか。絽は通気性の良いさらりとした質感の生地を用いた祝着となっており、汗ばむ季節におけるお宮参りの衣装選びにおすすめです。
お宮参りと六曜の関係
お宮参りの日程を検討する際に、大安や仏滅といった「六曜(ろくよう)」を気にする方もいるかもしれません。それほどこだわりすぎる必要はないといわれているものの、縁起が良いとされる日を選ぶのもひとつの方法です。
ここでは六曜の概要を解説するとともに、お宮参りと六曜の関係性についてもあわせてご紹介します。
六曜について
六曜とは、もともとは古代中国において時間を区切る際に使われていた考え方のことで、現代の日本においては「その日の吉凶を占う指標」として用いられています。以下の6つの種類があり、カレンダー等で簡単に確認できます。
・大安(たいあん)
・先勝(せんしょう)
・友引(ともびき)
・仏滅(ぶつめつ)
・先負(せんぶ)
・赤口(しゃっこう)
良いとされるのは大安・先勝・友引
お宮参りのようなお祝い行事には、六曜においては「大安」「先勝」「友引」にあたる日が良いとされています。
大安は「大いに安し」の意味を持ち、六曜のなかで最も縁起が良いとされる日です。「1日を通して吉」であることからお宮参りの時間帯は午前・午後問わず適していますが、人気の日取りであるため神社や衣装レンタルが混みやすい点に注意しましょう。
先勝は「先んずればすなわち勝つ(何事も急ぐことが良い)」の意味を持ち、「午前は吉・午後は凶」とされています。早く行動することで運気が舞い込むといわれているため、この日にお宮参りを行う場合は午前中がおすすめです。
友引は「友人を引き込む」の意味を持ち、お宮参りのようなお祝い事に向いているといわれる日です。「朝と夕方は吉・昼は凶」とされていますが、夕方は神社が閉まっていたり赤ちゃんが疲れてきたりする恐れがあるため、午前中の早い時間帯に参拝するとよいでしょう。
仏滅・先負・赤口でも問題はない
一方、六曜の考え方では、「仏滅」「先負」「赤口」にあたる日はお宮参りのようなお祝い事に向かないとされています。
仏滅は「仏も滅するほどの大凶」の意味を持ち、「1日を通して凶」とされる日です。六曜においては最も運気が悪いといわれており、お祝い事全般を避ける傾向がみられます。
先負は「先んずればすなわち負ける(何事も急ぐと負ける)」の意味を持つ日で、先勝とは正反対の意味です。「午前は凶・午後は吉」とされることから、お祝い事を行うなら午後が良いといわれています。
赤口は別名「赤舌日(しゃくぜつにち)」といい、この日は陰陽道の「赤舌神(しゃくぜつしん)」という鬼神が人々を悩ませ、惑わせる日とされています。「11時~13時までは鬼神が休む時間帯のため吉・それ以外は大凶」の意味合いがあり、11時~13時以外の時間帯は仏滅より縁起が悪いともいわれています。
とはいえ、仏滅・先負・赤口にあたる日にお宮参りを行ってはいけない、といったルールはありません。近年においては六曜にこだわらずにお宮参りの日程を決めるご家庭も増えてきており、「神社が空いているから」「ほかに選択肢がないから」などの理由でこれらの日に行うケースも多くみられます。
ただし、祖父母のなかには六曜を気にする方も少なくないため、祖父母と一緒に参拝する予定の方は事前に相談してみるとよいでしょう。
お宮参りの準備の進め方
お宮参りにいつ行くのか目星をつけたら、下記の手配も進めていきましょう。
・参加者を決める
・参加者の服装を決める
・参拝する神社を決める
・撮影方法を決める
・食事会の場所を決める
それぞれの準備の進め方について、以下で詳しく解説します。
参加者を決める
かつては、お宮参りには赤ちゃんのお父様と父方の祖父母のみが参加する風習がありました。出血をともなうお産は「穢れ(けがれ)」と考えられ、出産後に忌明けが済んでいない母親が赤ちゃんを抱いたり、神社を参拝したりすることは避けられていたためです。
しかし、現代ではそういったしきたりにこだわらず、お宮参りの参加者を自由に決めるスタイルが主流となっています。たとえば父方・母方の祖父母が揃って参加する場合もあれば、赤ちゃんとお父様・お母様のみで参拝する場合、親戚を招く場合もあるなど、ご家庭の考え方や事情によってさまざまです。
もし「お宮参りには祖父母等を呼ばず、自分たちだけで行いたい」とお考えの場合でも、まずは両家の祖父母に相談してみるとよいでしょう。お宮参りへの参加を楽しみにしている可能性もあるため、自分たちのみで行いたい理由を伝えつつ、祖父母の意見も聞きながら参加者を決めることが大切です。
参加者の服装を決める
お宮参りへの参加者が決まったら、それぞれの服装についても検討しましょう。
参加者の服装は、主役となる赤ちゃんに合わせることをおすすめします。たとえば赤ちゃんが和装をする場合は着物スタイル、赤ちゃんがベビードレスなどの洋装をする場合はスーツやワンピースというように、全体のバランスを揃えるほうが無難です。
赤ちゃんは和装・大人は洋装の組み合わせでも問題ありませんが、その場合は統一感が出るように色味を合わせるとよいでしょう。
お宮参りの服装についてはこの後の章で詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
参拝する神社を決める
本来、お宮参りは赤ちゃんが生まれた土地の守り神である産土神(うぶすながみ)に赤ちゃんの誕生を報告することが目的であるため、古くからのしきたりでは「自宅近くの神社を参拝する」とされてきました。しかし、現代では厳密なルールは設けられておらず、どの神社を選んでも問題ありません。
実際に、近年は多くの参拝客が訪れる有名な神社や魅力的なフォトスポットのある神社など、産土神以外にお参りするご家庭も増えてきました。なかには神社ではなくお寺に出向くケースもあり、各ご家庭の好みや事情に合わせて自由に決めるスタイルが主流となっている印象です。
ただし、場所が遠方の場合は産後のお母様や赤ちゃんの身体に負担がかかる恐れがあるため、体調を重視しながら慎重に検討するとよいでしょう。
撮影方法を決める
お宮参りの際には記念写真を撮影するケースが一般的で、お宮参り当日やその前後に行うことが多いです。主に以下でご紹介する「スタジオ撮影」「出張撮影」「セルフ撮影」の3つの手段があるため、それぞれのメリットを踏まえながらお好みの方法を選ぶとよいでしょう。
スタジオ撮影
写真スタジオ内でプロに撮影してもらう方法です。スタジオによっては衣装レンタルや着付け、ヘアメイクがセットになったプランを提供しているところもあり、正装での記念撮影を手軽に行える、きちんとした仕上がりの写真を残せるなどのメリットがあります。
出張撮影
出張カメラマンに依頼をして、お宮参り当日に神社で撮影してもらう方法です。お宮参りの雰囲気を写真に残せることが大きな魅力で、風情ある空間のなかで自然な表情を撮影してもらえます。
また、カメラマン役が必要なく、参加者全員の写真を手軽に撮影できることもおすすめポイントです。
セルフ撮影
カメラマン等に依頼をせず、自分たちで撮影する方法です。スタジオ撮影や出張撮影に比べて費用を抑えられるため、なるべく少ない出費でお宮参りを行いたい場合に向いています。
このようにさまざまな撮影方法がありますが、せっかくなら神社でのロケーションフォトを記念に残してはいかがでしょうか。お宮参りを行いながら撮影することで、数年後、数十年後に写真を見返した際に「こんなことがあったね」などとご家族での会話が弾みやすく、より深い思い出になるでしょう。
食事会の場所を決める
お宮参り後の食事会は必須ではないものの、「せっかくだから盛大にお祝いしたい」とお考えならぜひ企画するとよいでしょう。レストランや料亭、自宅などお好みの場所で問題ありませんが、外食のほうが準備や後片付けの必要がなく、手軽に食事を楽しめます。
お店選びの際は、気兼ねなくゆったりと過ごせるように個室のあるところを選ぶことがポイントです。また、授乳室やおむつ替えスペースもあれば、より安心して赤ちゃん連れの会食を堪能できるでしょう。
ちなみに、レストランであれば3,000円~5,000円程度、料亭であれば5,000円~8,000円程度がお宮参り後の食事会における料金相場となっています。
なお、「赤ちゃんとの外食は不安」という方には自宅での食事会がおすすめです。お寿司や祝い膳のデリバリーサービスを予約しておけば、大人数での食事会においても比較的少ない手間でおもてなしできます。
お宮参りの服装について
お宮参りの準備を進めるなかで、「当日の服装はどうしよう?」と悩む方もいるかもしれません。お宮参りの服装はこうあるべき、といった厳密な決まりはありませんが、せっかくなら赤ちゃんも大人もお祝い行事にふさわしい服装で参拝されてはいかがでしょうか。
ここでは、お宮参りの典型的な服装や選び方をご紹介します。
赤ちゃんの服装
お宮参りにおける赤ちゃんの正式な服装は、「白羽二重(しろはぶたえ)」と呼ばれる白絹の内着に祝着(のしめ)を羽織り、帽子とよだれかけを着用するスタイルです。ただし、近年はしきたりにとらわれず、白羽二重の代わりに真っ白なベビードレスやカバーオールを着せるケースも多くなってきました。
祝着の色や模様は、以下のように男女ごとに異なります。
【男の子の祝着】
模様 |
兜・龍・鷹・鯉など、力強さや勇ましさを感じられる絵柄 |
色味 |
黒・グレー・紺・緑・白など |
【女の子の祝着】
模様 |
花・蝶・手毬・うさぎなど華やかで可愛らしい雰囲気の絵柄 |
色味 |
ピンク・赤・白・黄色・水色など |
基本的にはお好みの雰囲気に合わせて選ぶことをおすすめしますが、迷う場合は「絵柄に込められた想い」にも注目してみるとよいでしょう。たとえば兜柄には邪気や災難から守る意味が、龍・鷹・鯉柄には出世や飛躍への願いが表現されているなど絵柄によって意味合いが異なるため、赤ちゃんへの想いと照らし合わせて祝着を選ぶのもひとつの方法です。
なお、近年では和装ではなく「ベビードレス×ケープ」の洋装スタイルや、よそ行きのロンパース等を選ぶケースもみられます。もちろん各ご家庭の好みに合わせる形で問題ありませんが、和装であれば神社やお寺の雰囲気にマッチするほか、お宮参りの特別感も演出しやすいでしょう。
お母様の服装
お宮参りにおけるお母様の服装は、統一感が出るように赤ちゃんの服装に合わせて選ぶとよいでしょう。赤ちゃんが和装ならお母様も訪問着や色無地などの和装、赤ちゃんが洋装であればお母様はワンピースやスーツ、セットアップなどがおすすめです。
ただし、産後間もないお母様は和装によって疲れてしまったり、授乳がしづらかったりと支障が出る可能性があるため、赤ちゃんが和装でも無理に和装で統一させる必要はありません。たとえば赤ちゃんが黒の祝着ならお母様も黒っぽいスーツを選ぶなど、色味や雰囲気を合わせることでバランス良くコーディネートできます。
このようにお母様の服装は和装・洋装どちらでも構いませんが、主役となる赤ちゃんを引き立てられるように派手な雰囲気のものは避けることが大切です。また、お宮参りというお祝い行事であることを意識して、カジュアルではなくフォーマルなタイプを選ぶように心がけましょう。
お父様の服装
お宮参りにおけるお父様の服装は、現代ではスーツが一般的です。赤ちゃんが祝着を着用する場合は、格をそろえる意味で礼服を着用するとよいでしょう。
また、礼服以外でも、黒やグレー、紺などのダークカラーのスーツであれば問題ありません。いずれにしても、白のシャツに白系のネクタイを合わせてフォーマル感を演出するスタイルがおすすめです。
もちろん、赤ちゃんやお母様が和装をする場合は、お父様も和装で統一させるのもよいでしょう。その場合は一つ紋や三つ紋の羽織に着物と袴を合わせるとバランスが取りやすいですが、主役の赤ちゃんを引き立てられるように控えめな色・柄のものを選ぶことがポイントです。
お父様用の和装をお探しの方は、丸昌の男紋付レンタルをご検討ください。
祖父母の服装
お宮参りにおける祖母の服装は、赤ちゃんとお母様の服装を考慮して決めるとよいでしょう。たとえば赤ちゃんとお母様が和装なら祖母も和装に、洋装なら洋装で統一させると無難です。
ただし、赤ちゃんとお母様が和装であっても、無理に合わせずに洋装を選んでも問題ありません。一方、赤ちゃんとお母様が洋装で、祖母のみ和装のスタイルは少し不自然な印象となるため、赤ちゃんとお母様が洋装であれば祖母も洋装を選ぶことをおすすめします。
なお、和装の場合は訪問着や色無地が一般的で、色味や柄は赤ちゃんやお母様よりも目立たない落ち着いた雰囲気のものを選ぶことがポイントです。
一方で祖父の場合は、赤ちゃん・お母様が和装でもスーツを着用するケースが多くみられます。お父様と同様に、礼服または黒・グレー・紺といったダークカラーのスーツに白のシャツ、白系のネクタイを合わせるとよいでしょう。
兄弟・姉妹の服装
お宮参りでの兄弟・姉妹の服装は、赤ちゃんや両親に合わせて和装・洋装を選ぶとよいでしょう。お兄ちゃんの場合は和装なら着物、洋装ならスーツを、お姉ちゃんの場合は和装なら着物、洋装ならワンピースを合わせるとバランス良く見えます。
また、通っている幼稚園・保育園や学校の制服を利用するのもひとつの方法です。
季節に応じた服装選び
夏や冬にお宮参りを行う場合は、暑さ対策・寒さ対策を考慮した服装選びも大切です。ここでは、夏・冬それぞれの季節における服装のポイントを押さえておきましょう。
夏の時期における服装のポイント
和装の場合は、赤ちゃんがより快適に過ごせるように通気性の高い内着や肌着を選ぶことをおすすめします。祝着も「絽」のような夏向き素材のものを選び、ご祈祷時や写真撮影時のみ掛けるようにするとよいでしょう。
また、大人も「絽」「麻」「紗」などの素材を用いた通気性の良い着物が適しています。
洋装の場合は、赤ちゃんも大人も風通しのよい夏素材の服装がおすすめです。ただし、露出の多い服は避け、フォーマルな装いを意識することが大切です。
冬の時期における服装のポイント
和装の場合は、赤ちゃんは冬用素材の内着や肌着、大人は着物用のコートや羽織などを着用して寒さ対策をしましょう。素早く赤ちゃんを温めてあげられるように、ブランケットを持参するのもおすすめです。
洋装の場合は、赤ちゃんには冬用素材のベビードレスやロンパース等を選び、大人はコートを着用するとよいでしょう。スーツの下にベストを着て調節するのもひとつの方法です。
なお、通常の赤ちゃん用祝着は基本的にオールシーズン利用可能ですが、夏の暑い時期には熱がこもりやすいため注意が必要です。晴れ着の丸昌宅配レンタルでは夏場向けに「絽」の祝着も種類豊富にご用意しておりますので、夏の時期にお宮参りを行う予定のある方はぜひチェックしてみてください。
また、夏頃にお宮参りをご検討されている方向けに、夏の服装の準備や暑さ対策について詳しく紹介した記事があります。
冬頃にお宮参りをご検討されている方向けに、冬の服装の準備と寒さ対策について詳しく紹介した記事もありますので、是非ご覧ください。
お宮参りの服装は晴れ着の丸昌で宅配レンタル!
「お宮参り用の和装を手軽に準備したい」とお考えなら、着物の宅配レンタルを利用されてはいかがでしょうか。宅配レンタルなら着物を購入するよりも圧倒的にリーズナブルな出費で済むほか、店舗レンタルのように予約・返却時に店舗へ出向く手間もかかりません。
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お宮参りにかかるお金の内訳と相場
続いては、お宮参りの際に必要となる費用の内訳と相場を見ていきましょう。かかるお金は主に下記の4つです。
・衣装代
・初穂料
・撮影代
・食事代
それぞれの費用がどのくらいかかるのか、以下で詳しく解説します。
衣装代の相場
衣装代の相場はピンキリで、和装なのか洋装なのか、さらには素材や柄、ブランドなどによって大きく異なります。
一般的な目安としては、赤ちゃんの祝着を購入した場合の相場は最低でも3万円程度、高級な衣装の場合は10万円以上です。一方で宅配や店舗でのレンタルなら、安価なタイプなら数千円から、高価なものでも5万円ほどで利用できます。
なお、大人の和装にかかる費用は上記よりも高額になりやすいと認識しておくとよいでしょう。赤ちゃんが誕生してから1歳になるまでの間にはお宮参り以外にもさまざまな行事があるため、無理のないように準備することをおすすめします。
初穂料の相場
神社でご祈祷を受ける際には、社務所等の受付にて「初穂料(はつほりょう)」を納めます。一般的には5,000円~1万円程度が相場とされており、納める金額によってご祈祷後に受け取るお守りやお札、お菓子といった授与品の内容が異なるケースが多いです。
神社によっては金額が決まっている場合もあるため、当日スムーズに納められるようにあらかじめ確認しておきましょう。なかには「お気持ちで」としている神社もありますが、金額に迷う場合は5,000円を目安に納めることをおすすめします。
撮影代の相場
記念写真の撮影代については、スタジオ撮影の場合は撮影料やアルバム代などを含めて2万円~4万円ほどが相場です。撮影可能な枚数に上限があったり、土日・祝日の撮影においては料金が上乗せされたりするところもあるため、サービス内容について事前に確認しておきましょう。
出張撮影の場合は依頼するカメラマンによって料金が大きく異なり、8,000円~3万円程度と幅広い印象です。こちらも土日と平日で、あるいは同行時間によって料金が変わる傾向があるため、詳細をしっかりとチェックしたうえで利用することをおすすめします。
食事代の相場
お宮参り後の食事会にかかる費用としては、レストランなら1人あたり3,000円~5,000円程度、料亭なら5,000円~8,000円程度が相場です。また、自宅でもてなす場合は外食よりも費用を抑えられますが、宅配のお祝い膳を利用する場合は1人あたり3,000円~5,000円ほどの予算で見ておくとよいでしょう。
お宮参り当日を迎える前に!赤ちゃんを抱っこするのは誰問題を解決
お宮参りの準備を進めるにあたり、祖父母を含めた家族間で「誰が赤ちゃんを抱っこする?」といった問題が発生することもあります。
というのも、古くからのしきたりにおいては、お宮参りで赤ちゃんを抱くのは「父方の祖母」の役割でした。先述のように昔は「出産=穢れ」と考えられており、穢れの残ったお母様ではない別の女性が抱くほうがよいとされていたことから、赤ちゃんの近くにいる父方の祖母(※1)がお宮参りで赤ちゃんを抱く風習が根付いていました。
(※1)昔の女性は結婚したら嫁ぐケースが多かったため
現代においてはそういったルールはなく、基本的には誰が赤ちゃんを抱いても問題ありません。しかし、地域やご家庭によってはしきたりを重んじて「父方の祖母が抱くべき」と考える場合もあるため、当日までに参加者の間でしっかりと話し合っておくことをおすすめします。
お宮参り当日の流れ
ここでは、お宮参り当日の一般的な流れをご紹介します。
ご祈祷の受付
まずは神社を訪れて、ご祈祷の受付を行います。事前予約をしている場合は予約時間の10分ほど前に、予約はできず「先着順」としている神社の場合はなるべく早めに行くようにしましょう。
受付時には所定の申込書に必要事項を記入のうえ、初穂料を添えて申し込みます。初穂料は水引が紅白蝶結びになっているのし袋に入れて納めましょう。
ご祈祷までの待ち時間
受付を済ませてからご祈祷までの間に待ち時間がある場合は、写真撮影をしながら待つとよいでしょう。ご祈祷中は撮影できない神社が多いため、時間がある時に社殿前などで撮影しておくと効率的です。
ただし、なかには受付後に控室で待つルールの神社もあり、もし名前が呼ばれた時に席を外している場合は次の回での案内となることが多いため注意しましょう。
ご祈祷
ご祈祷は本殿にて行われることが多く、お祓いを受け、祝詞が読み上げられて20分~30分程度で終了となります。終了後には、初穂料に応じた授与品が配布されるケースが一般的です。
なお、ご祈祷中に「お神酒(みき)」を飲むところもありますが、授乳をしているお母様はお酒が飲めないため、飲んでいるような仕草をするのみで問題ありません。
撮影
ご祈祷後には、ぜひ境内で記念撮影を楽しみましょう。出張撮影サービスを利用すると、お宮参りの様子をプロカメラマン仕様で撮影してもらえるためおすすめです。
たとえば業界No.1の撮影実績を誇る「fotowa(フォトワ)」なら、平日なら21,780円・土日祝日なら26,180円(60分の撮影料・出張料・フォトグラファー指名料・75枚以上の写真データ料込み)で指定場所での撮影を依頼できます。子育て中のママフォトグラファーも多く在籍しており、赤ちゃんの機嫌や体調に合わせて対応してもらえることが大きな魅力です。
お宮参りでの出張撮影を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
食事会
境内での記念撮影を終えたら食事会を行うご家庭が多く、一般的にはお赤飯や鯛などを含む「祝い膳」を食べることが多いです。もちろん祝い膳以外でも問題ありませんが、せっかくなら特別感のあるメニューでお祝いするとよいでしょう。
ご近所への挨拶
古くからのしきたりにおいては、お宮参りの後は赤ちゃんを連れてご近所への挨拶回りを行うとされています。現代でも地域やご家庭によってはそういった風習が残っているため、まずは両家の祖父母などに確認してみるとよいでしょう。
もし挨拶回りを行う場合は、いきなり訪問するのではなく事前に相手の予定を伺ったうえで出向くことが大切です。
以上がお宮参り当日の一般的な流れですが、ご祈祷を受ける時間帯や参加者の事情などによって適切なスケジュールは変わってきます。上記は参考程度にとどめ、ご家庭の都合に合わせて予定を立てていきましょう。
お宮参りに必要な持ち物リスト
最後に、お宮参りの持ち物リストをまとめました。「赤ちゃんに必要な持ち物」と「あると便利な持ち物」をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんに必要な持ち物
お宮参りでは生後1カ月頃の赤ちゃんと一緒に外出するため、以下のようなお世話グッズを一通り持参することをおすすめします。
授乳・ミルク用品 |
【授乳する場合】 ・授乳ケープ ・母乳パッド
【粉ミルクの場合】 ・粉ミルク ・哺乳瓶 ・熱湯用と白湯用の魔法瓶 |
おむつ用品 |
・おむつ ・おしりふき ・おむつ替えシート ・ゴミ袋 |
着替え・タオル類 |
・着替え用の服 ・替え用のよだれかけ ・ガーゼやタオル |
持参すると便利な持ち物
続いては、持参すると便利な持ち物をご紹介します。お宮参り当日の天候や赤ちゃんの様子などを考慮しながら、必要に応じてご自身の持ち物リストに加えてみてください。
暑さ対策グッズ |
・扇子や保冷グッズ ・日傘 ・日焼け止め ・薄手の上着(冷房・日焼け対策用) |
寒さ対策グッズ |
・防寒着 ・ブランケット |
その他 |
・抱っこひも ・おくるみ ・ベビーカー ・おもちゃ ・おしゃぶり |
お宮参り当日はバタバタしやすいため、前日までに持ち物を用意しておくことが大切です。上記をもとにリストを作成しておけば、スムーズに準備を進められるでしょう。
まとめ
https://haregi-rental.com/omiya/
お宮参りは、赤ちゃんが生まれてから初めて迎えるお祝い行事です。行く時期や服装、赤ちゃんを抱く人などさまざまなしきたりがありますが、無理に合わせるのではなく、赤ちゃんやご家族の都合を考慮したスタイルで行うとよいでしょう。
もし「せっかくなら和装でお宮参りを楽しみたい」とお考えなら、ぜひ晴れ着の丸昌宅配レンタルをご検討ください。赤ちゃんの祝着はもちろん、お母様やお婆様向けの訪問着も種類豊富にご用意しており、お気に入りのタイプがきっと見つかります。
赤ちゃんの祝着をお探しの方はこちらをご覧ください。
お母様、お婆様の服装をお探しの方はこちらをご覧ください。
▼はじめてのお宮参り いつ行く?何をする?その流れや準備は?【晴れ着の丸昌 横浜店】