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お宮参りの赤ちゃんの着物は誰がどこで用意する?費用や着せ方も

コラム2024年1月7日

 

はじめに

赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな成長を願う伝統行事であるお宮参り。日取りを検討しつつ、当日は赤ちゃんに着物を着せたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。

 

着物は神聖なお宮参りの場にふさわしい装いであるとともに、大変よい記念になります。しかし、お宮参りのお祝いや着物の準備を初めて行う際はわからないことが多く、「赤ちゃんの着物を誰がどこで用意するのか」「どうやって着せるの?」などと疑問や不安を感じる場合もあるでしょう。

 

そこで、今回はお宮参りの赤ちゃんの着物における特徴や準備の仕方、費用相場を解説しながら、着せ方のポイントや両親・祖父母・きょうだいの服装に関するアドバイスもあわせてご紹介いたします。

 

ぜひ事前にお宮参りの着物についての理解を深め、大切なお祝い行事の準備をスムーズに進めていきましょう。

 

お宮参りとは

まずお宮参りとはどのような行事なのか、意味や風習について押さえておきましょう。

 

お宮参りとは、神社を参拝して赤ちゃんが誕生したことを報告するとともに、赤ちゃんの健やかな成長を祈願するお祝い行事です。初宮参り(はつみやまいり)や初宮詣(はつみやもうで)と呼ばれることもあり、基本的には赤ちゃんが生まれた土地の守り神である氏神神社にお参りをする風習があります。

 

お宮参りの日取りは、古くからの習わしでは男の子なら生後31~32日目、女の子なら生後32~33日目とされています。ただし、近年ではそのようなしきたりにとらわれすぎず、お参りしやすい季節や仕事の予定などを考慮しながら「生後1か月ごろ」を目安に都合のよい日を選ぶケースがほとんどです。

 

お宮参りの流れは以下の記事で詳しく解説しています。

お宮参りはいつまでに行く?日程の決め方や準備の進め方、服装選びについて解説

 

お宮参りの赤ちゃんの着物

お宮参りでの赤ちゃんの服装には、“こうあるべき”といった厳密なルールはありません。正装は着物とされていますが、近年は和装ではなく「ベビードレス×ケープ」や、よそ行きのロンパースといった洋装スタイルで参拝するご家庭も増えてきています。

 

とはいえ、お宮参りは赤ちゃんが生まれて初めて迎える伝統的な行事であることから、せっかくなら着物を着せて特別感たっぷりにお祝いされてはいかがでしょうか。ここでは、お宮参りでの赤ちゃんの着物の特徴や、男の子・女の子それぞれにおいて多く取り入れられている色味・柄についての知識を深めていきましょう。

 

お宮参りの赤ちゃんの着物(産着・祝い着)とは

お宮参りで赤ちゃんが着る着物は、「産着(うぶぎ)」や「祝い着」、「掛け着」といったさまざまな名前で呼ばれています。着物には華やかな絵柄があしらわれており、どれも赤ちゃんの健やかな成長への願いが込められた縁起の良いものです。

 

お宮参り用の着物の下には白羽二重(しろはぶたえ)と呼ばれる内着を着るのが正装とされていますが、近年は赤ちゃんへの負担を軽減するためにロンパースやベビードレス、おくるみなどを着せるケースが多くみられます。しきたりにこだわりすぎず、季節やご家庭の考え方に合わせて内着を選ぶとよいでしょう。

男の子の着物

男の子のお宮参り用の着物には、出世や大成への願いが込められた龍や鷹、強さ・たくましさの象徴である虎や兜などの絵柄が多く取り入れられています。また、宝船や富士山といった縁起物の絵柄も大変人気です。

 

着物の色としては黒や紺、深緑といったシックで濃い色味が定番ですが、白やベージュなどの優しい色合いも近年注目を集めています。

女の子の着物

女の子のお宮参り用の着物には、上品で可愛らしい雰囲気の絵柄があしらわれている傾向があります。たとえば美しさや健康への願いが込められた蝶や牡丹、裕福さの象徴である花車、縁起物の鈴などです。

 

着物の色としては赤やピンク、黄色といった明るく華やかな色味が主流で、白や水色、黄緑色などの爽やかなカラーも多く取り入れられています。

 

赤ちゃんの着物(産着・祝い着)については以下の記事で詳しく解説しています。

お宮参りの産着・祝着(のしめ)とは?準備方法や着せ方、柄の意味も

 

赤ちゃんの着物は誰がどこで用意するのか

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お宮参りに向けて赤ちゃんの着物を準備する際に、「誰がどこで用意する?」と気になっている方もいることでしょう。ここでは、昔からの風習や近年の傾向をご紹介するとともに、着物の調達方法についても詳しく解説いたします。

 

着物は誰が用意してもよい

お宮参りにおける赤ちゃんの着物は、かつては母方の祖父母が用意するケースが一般的でした。しかし、現代ではそういった風習は薄れてきており、基本的には誰が用意しても問題ないとされています。

 

ただし、お住まいの地域によっては男の子なら父方の祖父母、女の子なら母方の祖父母というように、赤ちゃんの性別によって着物を用意する人を決める慣習が根付いている場合もあります。そのため、まずは両家の考え方をきちんと確認しながら、誰が用意するのかをしっかりと話し合って決めることが大切です。

 

もし両家の意見がまとまらない場合は、無理にどちらかの実家と決めるのではなく、赤ちゃんの両親が着物を準備するとよいでしょう。また、「赤ちゃんの着物は母方の実家が準備し、神社に納める初穂料は父方の実家が負担する」といった具合に、役割分担によってバランスをとるのも上手に着地点を決める方法です。

赤ちゃんの着物を準備する3つの方法

お宮参り用に赤ちゃんの着物を準備する方法としては、「購入する」「両親やきょうだいが着ていたものを使用する」「レンタルする」の3つの選択肢があります。それぞれのメリットや注意点を確認しながら、ご家庭に合った方法で着物を調達しましょう。

 

方法1 着物を購入する

赤ちゃんの着物を購入するメリットは、お宮参りの思い出の品として手元に残せることです。また、その後きょうだいが生まれたときに使い回せたり、仕立て直して七五三の晴れ着として利用できたりといった魅力もあります。

 

なお、お宮参り用の着物は呉服店や百貨店、ベビー用品店、ネットショップなどで購入可能です。

方法2 両親やきょうだいが着ていたものを使用する

お宮参りに向けて、赤ちゃんの両親やきょうだいが使用した着物を利用するのもひとつの方法です。代々受け継いで着られることは着物ならではの魅力であり、感慨深い思い出にもなります。

 

ただし、保存状態によっては経年劣化によってシミや色変わり、傷みなどがみられる場合もあるため注意しましょう。クリーニングに出せば綺麗になることもありますが、高額な費用がかかったり、仕上がるまでに想定以上に時間がかかったりするケースも少なくありません。

 

お宮参りの直前に慌てることのないように、お下がりを使用する場合は早めに現物をチェックしておくことをおすすめいたします。

方法3 着物をレンタルする

着物レンタルは、近年において大変人気の高い調達方法です。着物から小物までの一式をまるごと揃えられるため、手軽にお宮参りの衣装準備を行える点がメリットとして挙げられます。

 

また、購入よりも費用を抑えられるだけでなく、使用後にクリーニングを行ったり、保管に気をつかったりする必要がないこともうれしい魅力です。お宮参り用の着物レンタルはオンラインの着物レンタルサービスで利用できるほか、フォトスタジオなどで借りられる場合もあります。

 

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ぜひお気に入りの一着を探してみてください。

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お宮参りの赤ちゃんの着物にかかる費用

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お宮参りに向けて赤ちゃんの着物を調達する際に、「なるべく費用を抑えたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。ここでは、着物を購入する場合とレンタルする場合のそれぞれの費用相場に触れながら、費用を抑えるポイントをご紹介いたします。

 

着物にかかる費用

お宮参り用の赤ちゃんの着物を購入する場合、またはレンタルする場合の費用相場は以下のとおりです。

 

着物を購入する場合

お宮参り用の着物は、男女問わず2万円~20万円程度で購入可能です。着物の素材やブランド等によって価格が左右されることから大きな幅がみられますが、一般的には3万円~5万円程度の商品を購入される方が多くみられます。

着物をレンタルする場合

お宮参り用の着物をレンタルする場合、利用料金は5,000円~2万円前後が相場です。レンタルにおいても着物の素材やブランドのほか、着物を借りる日数によっても価格が異なります。

 

費用を抑えるためには

上記のように、購入とレンタルとでは費用相場が大きく異なります。もし、できるだけ費用を抑えて赤ちゃんの着物を準備したいとお考えなら、着物レンタルサービスを利用して調達するとよいでしょう。

 

また、予算にゆとりがあっても「きちんと保管できるかどうか自信がない」といった場合は、購入ではなくレンタルすることをおすすめします。保管状態によっては大切な着物がシミだらけになってしまい、結局使い回せずに「レンタルにすればよかった」と後悔するケースも多いためです。

 

ぜひ購入とレンタルのそれぞれの特徴に注目し、ご家庭に適した方法を見極めてみてください。

 

お宮参りの赤ちゃんの着物の着せ方

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続いては、お宮参りにおける赤ちゃんの着物の着せ方を見ていきましょう。特に初めてお宮参りを迎える方は、事前に着物の着せ方を確認しておくことで安心して当日を迎えられます。

 

着物を着せる前に準備しておくこと

お宮参りの着物をスムーズに、そして綺麗に着せるために、以下でご紹介する3つの準備をしておくことをおすすめいたします。

 

着物を着せる練習をしておく

お宮参りの着物は、赤ちゃんを抱っこしない方がサポートしながら着せる必要があります。そのため、まずは当日誰が赤ちゃんを抱っこするのか、そして誰が着用をサポートするのかを事前に決めておき、着せ役の方はあらかじめ練習しておくとよいでしょう。

 

着せ方の詳しい手順については、このあとの章で詳しく解説いたします。

着物のしわを伸ばしておく

お宮参りの前日に着物を広げ、しわを伸ばしておくことも重要なポイントです。着物ハンガーに掛けておけば半日ほどでしわが解消されます。

 

なかには2日以上前からハンガーに掛けておくご家庭もみられますが、あまり長い時間掛けておくと形が崩れてしまう恐れがあることから前日のみで問題ありません。また、着物にはデリケートな素材が用いられていることが多いため、しわ伸ばしは日の当たらない室内で行うことをおすすめいたします。

 

また、着物は神社に到着してから着用しましょう。自宅で着ると移動中にしわになったり、着崩れてしまったりする可能性があるほか、長時間の着用は赤ちゃんにとって負担になりやすいため注意が必要です。

当日の持ち物が揃っていることを確認する

お宮参りの着物をスムーズに着用できるように、当日必要なものがすべて揃っているかどうかを早めにチェックしておきましょう。基本的な持ち物は以下のとおりです。

 

・お宮参り用の着物

・長襦袢(ながじゅばん・着物とほぼ同じ大きさの和装用下着)

・お宮参り用の帽子

・お宮参り用のよだれかけ

・お宮参り用の小物(犬張子やでんでん太鼓、お守り袋など)

 

上記はあくまで古くからの風習をベースとした装いであり、近年では小物を準備しないご家庭も多くみられます。とはいえ、どれも赤ちゃんの健やかな成長への願いが込められた縁起物であることから、ぜひ取り入れてみるとよいでしょう。

 

動画でわかる着物の着せ方

お宮参り用の赤ちゃんの着物は、ぜひ上記の動画を参考にしながら着せてみてください。難しい手順はなく、以下のように初めての方でも簡単に着用できます。

 

【お宮参りの着物を着せる手順】

  1. 赤ちゃんに帽子とよだれかけを着せます。
  2. 着物と長襦袢の紐を重ね、左右それぞれの袖に通して袖口から出します。
  3. 赤ちゃんを抱く役の方が抱っこしたら、着せ役の方が後ろから着物を羽織らせ、紐を背中側に回して蝶々結びで固定します。
  4. 蝶々結びの横あたりに縁起ものの小物をつるして、お宮参りの着物の着付けは完了です。

 

着物を着せる場合の注意点

お宮参りにおいて赤ちゃんに着物を着せる場合は、赤ちゃんの暑さ対策・寒さ対策をしっかりと行うことが大切です。生後1か月ごろの赤ちゃんは体温調節が上手にできないため、夏場には着物に熱がこもって熱中症になる危険性があるほか、逆に冬場には冷えて体調を崩しやすい傾向があります。

 

夏なら涼しい素材の内着を着せたり、日傘や扇子、保冷グッズなどを持参して暑さ対策をしたりするとよいでしょう。また、冬なら保温性の高い肌着やケープ、おくるみなどで寒さ対策を行うことをおすすめいたします。

 

また、着物を着せる前に授乳を済ませておくことも重要なポイントです。着物を着たままでの授乳は着崩れしやすいほか、母乳で汚してしまう恐れもあるため避けるほうがよいでしょう。

 

なお、母乳が多く出る場合、お宮参りにかかる時間によっては母乳が着物に染みてしまう可能性がある点にも注意が必要です。母乳パッドを入れるなどの対策をしておくと、安心してお宮参りに臨めます。

 

赤ちゃんに着物を着せる場合の事前準備や注意点などについては、以下の記事もご覧ください。

お宮参りの産着・祝着(のしめ)とは?準備方法や着せ方、柄の意味も

 

 

お宮参りの両親の着物

お宮参りにおいて赤ちゃんが着物を着る場合に、「両親も着物のほうがいい?」と悩む方もいるかもしれません。お宮参りの主役は赤ちゃんであることから、両親の服装は基本的に赤ちゃんよりも派手な格好にならないように意識しながら格を合わせることがポイントです。

 

具体的にどのように服装選びを行ったらいいのか、赤ちゃんが和装する場合のお母様・お父様それぞれにおける適切な装いについて以下で詳しく解説いたします。

 

お母様の着物

女性用の着物にはさまざまな種類がありますが、赤ちゃんのお母様がお宮参りにおいて着物を着用する場合には訪問着が多く選ばれています。主役の赤ちゃんが引き立つかどうかを意識して、控えめな印象の柄や色味の着物をセレクトしてみてはいかがでしょうか。

 

たとえば薄ピンク色や薄紫色、クリーム色、若草色など、優しい色合いでほどよく華やかなカラーがおすすめです。柄を選ぶ際は、赤ちゃんの着物の絵柄に雰囲気を合わせると統一感を演出できるでしょう。

 

このように赤ちゃんだけでなくお母様も着物を着用すると、お宮参りのお祝い感がより一層高まってとても素敵です。ただし、もし産後間もない時期の和装に不安がある場合は、赤ちゃんの着物と同じ色味のスーツやワンピースを選ぶなど、洋装でコーディネートを楽しむとよいでしょう。

 

お母様のお宮参りの服装については、以下の記事もチェックしてみてください。

ママのお宮参りの服装はどう選ぶ?選び方のポイントや服装マナーをチェック

 

お父様の着物

お宮参りにおけるお父様の服装については、赤ちゃんやお母様が着物を着用する場合でもスーツが主流です。ただし、赤ちゃんの着物と格を揃えてバランスを取る意味で、一般的なスーツではなく礼服を選ぶことをおすすめいたします。

 

もし礼服の準備が難しい場合は、黒やグレー、ネイビーといったダークカラーのスーツを着用するとよいでしょう。いずれにしても、お宮参りは神聖な行事であることからシャツやネクタイは白で統一し、フォーマル感を演出することがコーディネートのポイントです。

 

もちろん、赤ちゃんやお母様の和装に合わせる形で、お父様も着物を着用されても問題ありません。その場合はお母様の着物選びと同様に、主役の赤ちゃんよりも派手にならないように意識しながら控えめな色・柄の着物を選ぶことが大切です。

 

お宮参りの祖父母の着物

お宮参りにおける祖父母の服装も、基本的には主役である赤ちゃんに合わせることがポイントです。具体的にどのような点を意識して服装選びを行ったらいいのか、以下では祖母・祖父それぞれにおけるコーディネートのポイントをご紹介いたします。

 

祖母の着物

お宮参りにおいて祖母が着物を着用する場合、かつては着物の種類のなかで最も格式の高い黒留袖が多く選ばれていました。しかし、現代においてはお母様のケースと同様に訪問着が主流となっています。

 

祖母の着物における色・柄を選ぶ際には、主役である赤ちゃんよりも控えめにすることを意識するとともに、お母様の着物とのバランスを考慮することもポイントです。お母様がどのようなタイプの着物を着用するのかを事前に確認し、その着物を引き立てられるもの、雰囲気が合いそうなものをセレクトするとよいでしょう。

 

赤ちゃんやお母様に合わせて祖母も和装をすると統一感が出て素敵ですが、体調に不安がある場合などは無理に和装をせず、洋装を選んでも問題ありません。洋装の場合も派手な雰囲気のものは避け、落ち着いた色合い・デザインのスーツやフォーマルなワンピースを着用することが大切です。

 

お宮参りでの祖父母の服装については、以下の記事も参考にしてください。

祖父母はお宮参りで何を着ればよい?服装選びのポイントとマナー

 

祖父の着物

赤ちゃんやお母様、祖母が和装であっても、お宮参りにおいて祖父が着物を着用するケースはほとんどみられません。基本的には赤ちゃんのお父様と同様にスーツが主流で、赤ちゃんが着物を着用するのであれば礼服が適していると認識しておきましょう。

 

もちろん、お父様のケースと同様に、黒やグレー、ネイビーカラーであればビジネススーツでも問題ありません。ただし、両家の祖父母がお宮参りに同行する場合は両家で服装の格を合わせることがマナーとされているため、片方の祖父がブラックフォーマルならそちらで統一させるほうが無難です。

 

お宮参りのきょうだいの服装

 

赤ちゃんのきょうだいがお宮参りに参列する場合も、基本的には赤ちゃんの服装に雰囲気を合わせることがポイントです。赤ちゃんが和装なら着物で統一させても素敵ですし、フォーマルな雰囲気の洋装でも問題ありません。

 

ここからは、男の子・女の子それぞれのきょうだいにおける和装・洋装の服装例をご紹介いたします。ぜひ参考にしながら、赤ちゃんとのコーディネートを存分に楽しみましょう。

 

男の子の服装

赤ちゃんの和装に合わせて男のきょうだいも和装をする場合は、着物・袴・羽織を用意します。着付けの際には長襦袢や羽織紐、角帯、腰紐も必要となるほか、足袋や草履も忘れずに準備しておきましょう。

 

なお、5歳未満であれば、より手軽に着用可能な「着物×被布(ひふ)」のスタイルでも問題ありません。その場合はやわらかな質感の伊達帯や兵児帯を結ぶため、身体への締め付けが少なく、動きやすいことが大きな魅力です。

 

一方、洋装の定番は黒やグレー、ネイビーカラーのスーツで、シャツは白色や淡い色味が適しています。赤ちゃんの着物がグレーであればお兄ちゃんのジャケットやスーツもグレー系にするなど、色味を合わせつつ控えめになるようにコーディネートするときょうだい間のバランスが良くなります。

女の子の服装

赤ちゃんに合わせて女のきょうだいも和装をする場合は、「着物×帯」のスタイルが基本です。着付けの際には長襦袢や腰紐、伊達締め、帯揚げ、帯板、帯枕、足袋、草履などのさまざまなアイテムが必要となるため、すべてのものがきちんと揃っているかを事前に確認しておきましょう。

 

なお、7歳未満であれば「着物×被布」のスタイルでも問題ありません。その際は男の子の場合と同様に、伊達帯や兵児帯などのやわらかな帯を用いて着付けを行います。

 

一方、女のきょうだいがお宮参りで洋装をする場合は、ワンピースやセットアップがおすすめです。どちらもグレーやネイビーなどのシックな色味が主流ですが、お好みや季節に合わせて淡いピンクやクリーム色、水色といった色合いのものをセレクトするのもよいでしょう。

 

ちなみに、洋装では赤ちゃんの着物と同じ色味の小物を取り入れるのもおすすめの方法です。たとえば男の赤ちゃんが黒い着物を着用する場合、女のきょうだいの髪に黒いリボンを付けたり、ジャケットに黒いコサージュをあしらったりすると、きょうだい間のコーディネートに統一感が生まれます。

 

家族そろって着物を着て、素敵なお宮参りに

赤ちゃんにとって一度きりのお宮参りでは、ご家族揃って着物を着て参拝されてはいかがでしょうか。お祝い感がぐっと高まることはもちろん、心に残る素敵な思い出になります。

 

もし赤ちゃんの着物を手軽に手配したいとお考えなら、祝い着の宅配レンタルサービスを利用するとよいでしょう。パソコンやスマートフォンでスキマ時間に衣装選びを行えるほか、商品の受取や返却も自宅で行うことができる大変便利なサービスです。

 

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まとめ

お宮参りで赤ちゃんに着物を着せたいとお考えなら、早めにご両家で話し合って「誰が手配するのか」「どこで用意するのか」などを決めることが大切です。また、着物の着せ方を確認したり、ほかの参列者の服装について検討したりと、お宮参りへの準備を着実に進めていきましょう。

 

なかには「着物は洋装よりも費用が高くつきそう」といったイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、着物レンタルサービスならお宮参り用の赤ちゃんの着物一式を5,000円~2万円程度で手配できます。フォーマルなワンピースや靴などを揃えると同程度かそれ以上の費用がかかることが想定されるため、和装における費用面のデメリットについては気にする必要はないでしょう。

 

何といっても、着物の持つ特別感はお宮参りの神聖な場にぴったりです。ぜひ着物選びの段階から楽しく準備を進めて、大切なハレの日を盛大にお祝いしましょう。