お宮参りの産着・祝い着(のしめ)とは?準備方法や着せ方、柄の意味も
はじめに
赤ちゃんのお宮参りに向けて、伝統的な衣装である産着の準備を検討されている方もいるでしょう。お祝いの場を華やかに演出できるおすすめの装いですが、「どのように選べばいいのかわからない」「どうやって着せる?」などとお悩みのケースも多いかもしれません。
そこで、今回はお宮参りの産着に関する基礎知識に触れながら、選び方や準備の仕方、着せ方を詳しくまとめました。また、産着をはじめとした多彩な着物を取り扱う晴れ着の丸昌のスタッフが厳選した、男の子・女の子それぞれにおすすめの柄・デザインについてもあわせて解説いたします。
ぜひ産着に関する理解を深め、自信をもってお宮参りの準備を進めていきましょう。
さまざまな準備が必要となるお宮参りで、産着をレンタルすることはひとつの選択肢です。晴れ着の丸昌の宅配レンタルはスマホやパソコンからも手配が可能で、豊富な種類の産着を取り揃えております。ぜひお気に入りの一着を探してみてください。
目次
はじめに
お宮参りとは
産着・祝い着(のしめ)とは
産着を着せるときに必要なもの
産着は誰が買うものなのか
産着の柄に込められた意味や願いとは
お宮参りで産着を着せる場合の当日までの準備
【動画で紹介】産着の着せ方
産着を購入する・レンタルする場合のメリット
産着を着せる場合のよくあるお悩み・注意するポイント
お宮参りの産着の準備なら手軽な宅配レンタルで
まとめ
お宮参りとは
まずは、お宮参りの基礎知識をおさえておきましょう。
赤ちゃんの成長を祈る伝統行事
お宮参りは、赤ちゃんと一緒に神社やお寺にお参りする伝統行事です。参拝先では、無事に出産できたことへの感謝とともに、今後の健やかな成長を祈願します。
神社やお寺では、お参りだけでなくご祈祷も受けるケースが一般的です。また、参拝後には家族で記念写真を撮影したり、食事会を開いたりする場合もあります。
なお、お宮参りを行う時期は、古くからのしきたりでは赤ちゃんの生後30日前後が基本です。ただし、近年は仕事の都合や季節などを考慮し、生後30日を目安として都合のよい日を選ぶご家庭が増えています。
お宮参りの参加者
昔からの慣習では、お宮参りには赤ちゃん・お父様・父方の祖父母のみが参加するものとされていました。産後は穢れ(けがれ)の期間と考えられており、出産を終えて間もないお母様が神社を訪れることは避けられていたためです。
現代ではそのような風習は薄れており、赤ちゃんのお母様も含めて誰が参加しても問題ありません。両親だけでお参りをするケースもあれば、両親や祖父母、そのほかの親族、友人などを招いて盛大にお祝いするケースもあるなどさまざまです。
お宮参りについては以下の記事でも詳しく解説しています。
お宮参りはいつまでに行く?日程の決め方や準備の進め方、服装選びについて解説
産着・祝い着(のしめ)とは
お宮参りでは、赤ちゃんに産着を着せてお祝いするのが伝統的なスタイルです。一般的に産着というと生まれたばかりの赤ちゃんに着せる衣服のことを指しますが、お宮参りで赤ちゃんに着せる祝い着(のしめ)などの着物も産着と呼ばれています。
ここでは、お宮参りの衣装としての産着に関する知識を深めていきましょう。
お宮参りをする赤ちゃんの伝統的な装い
お宮参りで赤ちゃんに着せる着物には、産着のほかにも初着や祝い着、一つ身や掛け着などのさまざまな呼び名があります。名前は違ってもすべて同じ意味合いであり、「赤ちゃんが健康に育ちますように」といった願いが込められています。
産着は赤ちゃんに直接着せるものではなく、白羽二重(しろはぶたえ)と呼ばれる真っ白な絹で織られた内着を着せた赤ちゃんを抱っこしたうえで、赤ちゃんを包むように掛ける着方が基本です。
白羽二重を着ないケースも増えている
前述したように、赤ちゃんには白羽二重を着せるスタイルが正式な着方ではあるものの、白羽二重は高価なうえに、赤ちゃんが成長するとすぐに着られなくなってしまいます。また、気温によっては内着を工夫して暑さ対策・寒さ対策を行いたい場合もあるため、必ずしも白羽二重を着せる必要はありません。
近年では産着の下にロンパースやベビードレス、ケープ、おくるみなどを着用するご家庭も増えてきています。白羽二重にこだわりすぎず、季節やご家庭の考え方に合わせて内着を選ぶとよいでしょう。
産着を着せるときに必要なもの
お宮参りで産着を着せる場合は、主に以下の5点を準備する必要があります。
1.産着
メインとなる産着にはさまざまな柄があしらわれているため、お好みに合わせて選ぶとよいでしょう。男の子用には兜や鷹といった力強い印象の絵柄が、女の子用には牡丹や花車、毬などの華やかなモチーフが主流となっています。
2.長襦袢
長襦袢(ながじゅばん)は、産着とほぼ同じサイズの和装下着です。産着の内側に入れ込み、一緒に羽織ります。
3.帽子
生まれて約1か月の赤ちゃんの肌は大変デリケートであることから、日差しや外気などから守るために帽子も準備しておきましょう。赤ちゃんのやわらかな頭を保護し、直接的な刺激を避けるための必須アイテムです。
4.よだれかけ
よだれかけも、伝統的なお宮参りの正装に含まれるアイテムです。産着の汚れ防止対策としての役割もあります。
お宮参り用のよだれかけには縁起の良い絵柄が施されていたり、フリルやレースがあしらわれていたりと、デザインにこだわっているものが多くみられます。
5.縁起の良い小物
お宮参りの産着には、古くから縁起の良い小物を結び付ける風習があります。近年では小物なしで参拝するご家庭も多くみられますが、それぞれの小物に赤ちゃんの健やかな成長への願いが込められているため、ぜひ取り入れてはいかがでしょうか。
ここでは、特におすすめの小物を3種類ご紹介いたします。
犬張子(いぬはりこ)
犬張子は、子犬の形をした張子人形のことです。犬は安産が多いこと、子犬は病気もせず元気にすくすくと育つ傾向があることから、「赤ちゃんが元気に成長しますように」といった願いを込めてつけられます。
なお、犬張子は赤ちゃんが3歳を迎えるまでの間、あらゆる災難の身代わりとなってくれるといわれています。そのため、お宮参り後は赤ちゃんの近くで大切に保管し、3歳の七五三のときに神社へ奉納してお焚き上げを受けるとよいでしょう。
でんでん太鼓
でんでん太鼓は、柄を回すと音が鳴る太鼓です。両面で鳴るため、「裏表がない子に育ちますように」といった願いが込められています。
また、古くから太鼓の音色は邪気や魔物を払ってくれると考えられており、赤ちゃんの厄よけの意味合いとしても取り入れられています。お宮参り後は、赤ちゃんのおもちゃとして愛用されるとよいでしょう。
お守り袋
お守り袋は、お宮参りで参拝した神社から授与されたお守りを入れて持ち帰るための袋です。長寿の象徴とされる鶴の絵柄が描かれているものが多く、「赤ちゃんが長生きできますように」との願いが込められています。
なお、男の子なら房が白色のお守り袋を、女の子なら房が赤色のお守り袋を用いることが古くからの風習です。
産着は誰が買うものなのか
お宮参りの産着を準備するにあたり、「産着は誰が買うもの?」と気になっている方もいるかもしれません。かつては母方の祖父母が購入するケースが一般的でしたが、現代ではそのような風習は薄れつつある印象です。
ここでは、近年主流となっている産着の準備方法をおさえておきましょう。
産着は誰が用意してもよい
現代においては、お宮参りの産着は誰が用意しても問題ありません。母方、あるいは父方の祖父母が調達するケースもあれば、赤ちゃんの両親が購入するケースもあるなど、ご家庭によってさまざまです。
なお、産着は購入だけでなくレンタルも可能となっているほか、産着を用意せずにベビードレスなどの洋装でお宮参りを行う選択肢もあります。
準備の分担は前もって相談することが大切
お宮参りの産着を誰が買うのか、レンタルするのかは、両家で事前にしっかりと話し合って決めることが大切です。お宮参りにあたっては産着の代金だけでなく初穂料や写真撮影費用、会食費などさまざまな費用がかかるため、誰かが過重な負担をすることなく平等に負担できるように役割分担を行うことをおすすめいたします。
産着の柄に込められた意味や願いとは
お宮参りの産着には多彩なタイプがあるため、ぜひこだわって選ぶとよいでしょう。ここでは、男の子・女の子それぞれにおすすめの柄やデザインを解説するとともに、晴れ着の丸昌がセレクトした一押し商品もあわせてご紹介いたします。
男の子におすすめの柄・デザイン
男の子の産着は、袖の下部と腰あたりに横向きに模様が入った熨斗目模様(のしめもよう)が主流です。黒や紺、深緑などの濃い色味の布地をベースに、「元気にたくましく育ちますように」といった願いを込めた絵柄をあしらったものが多くみられます。
また、お住まいの地域によっては家紋が入った産着を着用するケースも少なくありません。その場合は両胸・両袖・背中の5か所に家紋を入れる「五つ紋(いつつもん)」が定番ですが、レンタルの場合は家紋に対応していないこともあるため、事前に対応の可否を確認しておくとよいでしょう。
以下では、男の子向けの産着に用いられることの多い柄・デザインとして「鷹」「龍」「虎」「兜」「宝船」を挙げ、それぞれのもつ意味合いについて詳しく解説いたします。
鷹
鷹は、出世や大成の象徴としてお宮参り用の産着に多く用いられるモチーフです。はるか先まで見渡せる千里眼になぞらえて「先を見通す力が身につきますように」といった意味合いや、獲物を捕らえる鋭い爪にならって「幸運をしっかりとつかめるように」との願いが込められています。
龍
龍の柄にも、龍が天高く昇る様子から「出世しますように」「大きく成功しますように」といった願いが込められています。特に辰年生まれの男の子に人気の絵柄です。
虎
虎は古くから王者の象徴とされており、縁起のよい絵柄として大変人気です。お宮参り用の産着にもよく使われており、「たくましく力強い子に育ちますように」との願いが込められています。
兜(かぶと)
兜は頭を防護するための武具であり、その用途になぞらえて「病気や災厄から守られ、健やかに育ちますように」といった願いが込められています。また、昔は地位を示す目的としても身に着けられていたことから、兜の絵柄には出世の意味合いも含まれます。
宝船(たからぶね)
宝船とは、七福神が乗る帆掛け船のことです。船には米俵や金銀、珊瑚などの宝物がたくさん積まれていることから、「一生食事や生活に困らないように」との意味が込められています。
プロが選ぶ、男の子におすすめの産着
N613 兜・松・宝尽くし
男の子の祝い着には珍しい鮮やかなブルー地に、兜・松・宝尽くしなどの古典柄を描きつつ、現代的でおしゃれなデザインに。
女の子におすすめの柄・デザイン
女の子の産着は赤やピンク、黄色、白などの布地をベースとして、優しさや美しさへの願いが込められた絵柄が施されている傾向があります。家紋を入れるケースは少ないですが、入れる場合は背中に「一つ紋」をあしらうことが多い印象です。
以下では、女の子の産着に取り入れられる代表的な絵柄として「花車・御所車(ごしょぐるま)」「牡丹(ぼたん)・芍薬(しゃくやく)」「鼓(つづみ)」「毬」「鈴」のモチーフを挙げ、それぞれの意味合いについて解説いたします。
花車・御所車(ごしょぐるま)
御所車とは平安時代における貴族の乗り物で、たくさんの花で飾り付けをした御所車のことを花車といいます。お宮参り用の産着だけでなく着物全般に広く用いられている人気の絵柄で、「玉の輿に乗れますように」「裕福な家庭を築けますように」との願いが込められています。
牡丹(ぼたん)・芍薬(しゃくやく)
牡丹や芍薬の花は、花弁が大きく数が多いことから高貴さ、端麗さといった意味合いを持つ絵柄です。お宮参りの産着においても広く取り入れられており、「美しく気品あふれる女性に育ちますように」との願いが込められています。
鼓(つづみ)
鼓とは砂時計のような形をした伝統的な和楽器で、美しい音が鳴ることから実が成るといった意味合いをもつ絵柄です。また、鼓は華やかな舞台やお祭り等で用いられることが多いため、「多くの人と繋がり、よい関係が築けますように」との願いも含まれています。
鞠
鞠は、丸い形になぞらえて「すべてが丸く収まり、豊かに成長しますように」との願いを込めて用いられる絵柄です。また、長い糸を使って作られることから縁結びや良縁を祈願する意味合いもあります。
鈴
鈴は古くから神さまへ通じる手段と信じられてきました。また、鈴ならではの美しい音色は魔物や災いを避けるともいわれており、「縁起の良いことが起こりますように」といった意味合いで取り入れられています。
プロが選ぶ、女の子におすすめの産着
N214 雲取り四季花
三眠蚕の正絹生地に作家、藤井寛氏が手書き友禅で描いたお祝い着です。
-藤井 寛-
皇室献上作家で日本が誇る伝統技法、手描き友禅作家の名匠「藤井寛」による最高級の熨斗目は優美で夢幻な色彩と極上の艶の絹地にたなびく雲々が悠久の美を現わしており、まるで平安絵巻のような古典美を演出しております。
お宮参りで産着を着せる場合の当日までの準備
お宮参りで産着を着せたい場合は、当日までに以下の準備をしっかりと行っておきましょう。
産着の手配をする
購入・レンタルする場合でも、両親が着ていたものを使用する場合でも、産着の準備は早めに着手することが大切です。たとえば購入・レンタルする場合、ギリギリに申し込みを行うとお好みの衣装を希望日に利用できない場合があります。
また、両親が着ていた産着を用いる際は、赤ちゃんが安心して着られる清潔な状態にするためにクリーニングに出さなければなりません。着物クリーニングには時間がかかる場合も多いため、そのことを見込んだうえで早い段階から手配を進めていきましょう。
前日までに自宅でできることはやっておく
お宮参りの産着は神社に到着してから着用しますが、下準備を自宅で行っておくとよりスムーズに着付けを行えます。たとえば以下でご紹介する4つのことは、ぜひ前日までに済ませておくとよいでしょう。
・産着のしつけ糸を切っておく(産着を購入した場合)
・産着と長襦袢を重ね、紐を袖に通しておく
・産着にひもが付いていない場合は、別途購入して縫い付けておく(産着を購入した場合)
・産着に小物を付けておく
お宮参り当日の持ち物
前日までに産着を手配し、着用しやすいように準備しておくことはもちろんですが、当日の持ち物も忘れずに揃えておきましょう。ここでは「授乳の準備」「おむつや着替え」「暑さ・寒さ対策グッズ」の3つのカテゴリに分け、それぞれにおける必要な持ち物をまとめました。
授乳の準備
授乳用ケープや授乳パッドといった授乳用アイテムは、授乳時の必需品です。また、ミルクを与えている場合は粉ミルクや哺乳瓶、お湯の入った魔法瓶を用意しましょう。
なお、ミルクを適温で飲ませてあげられるように、魔法瓶には熱湯用と白湯用の2種類を準備することをおすすめいたします。
おむつや着替え
生後1か月頃の赤ちゃんは頻繁に排泄をするため、いつでもおむつを交換できるように替えのおむつやおしり拭き、ゴミ袋を準備しておきましょう。また、赤ちゃんが汗をかいたり、ミルクを吐いてしまったりしたときのために、着替えを2セットほど備えておけると安心です。
暑さ・寒さ対策グッズ
暑い時期にお宮参りを行う場合は、日焼け止めや虫よけ、日傘、うちわ(扇子)、保冷剤といった暑さ対策グッズを忘れずに持参しましょう。また、寒い時期にはブランケットや靴下、手袋を準備し、赤ちゃんが暖かく過ごせるように配慮することが大切です。
お宮参りの準備の進め方については以下の記事もご覧ください。
お宮参りはいつまでに行く?日程の決め方や準備の進め方、服装選びについて解説
【動画で紹介】産着の着せ方
産着は着慣れていない衣装であることから、事前に着せ方を確認しておくと安心して当日を迎えられます。着用時には赤ちゃんを抱っこしない方にサポートしてもらう必要があるため、ほかの参加者にも手順を共有しておきましょう。
産着の基本的な着せ方は以下のとおりです。
1.赤ちゃんに帽子とよだれかけを着せる
まずは、赤ちゃんに帽子やよだれかけを着せておきます。
2.産着と長襦袢の紐を重ねて袖に通す
産着と長襦袢に付いている紐を重ね、右側の紐は右側の袖に、左側の紐は左側の袖に通して袖口から出します。
3.赤ちゃんを抱いて、後ろから産着を羽織らせる
赤ちゃんを抱っこしたら、ほかの方がサポートして後ろから産着を羽織らせます。片方の紐を肩の上から、もう片方の紐を腕の下から通して背中に回し、蝶々結びで固定します。
4.小物をつけて背中側につるす
蝶々結びの横あたりに犬張子やお守り袋などの縁起ものの小物をつるし、着付け完了です。
産着を購入する・レンタルする場合のメリット
お宮参りの産着は七五三の着物に仕立て直すこともできますが、それでも着る機会は多くないため、購入しようかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。かつては購入するケースが主流でしたが、現代においては手軽さを重視してレンタルするご家庭も増えてきています。
ここでは産着を購入する・レンタルする場合のメリット・デメリットを紹介します。どちらの方法が合っているのかを検討するヒントにしてください。
産着を購入するメリット
産着を購入する最大のメリットは、赤ちゃんが生まれて初めて迎えたお祝い行事の記念として手元に残しておけることです。仕立てから依頼する場合は、「こんな産着が欲しい」といった理想的なデザインのものを形にできます。
また、第2子以降の性別が同じであれば、きょうだいで同じ産着を着せられることも大きな魅力です。産着を七五三の着物に仕立て直してくれるところもあるため、「お宮参りの思い出が詰まった産着を七五三にも活用したい」とお考えの方にも向いています。
産着を購入するデメリット
産着を購入するデメリットには、レンタルよりも費用が高額になりやすいことが挙げられます。また、使用後はきちんとクリーニングを行う必要があるほか、定期的に虫干しするなど管理に手間がかかる点にも注意が必要です。
産着をレンタルするメリット
お宮参りの産着をレンタルするメリットは、何といっても手軽に準備できることです。レンタルでは産着から小物までの一式をスムーズに揃えられ、使用後にクリーニングをしたり保管に気を遣ったりする必要がありません。
また、購入する場合に比べて少ない費用負担で利用できる点も、レンタルならではの魅力といえます。
産着をレンタルするデメリット
産着をレンタルする場合は、使用後に返却する必要がある点に注意が必要です。店舗に出向いて返却しなければならない場合など、人によっては大きな手間に感じるかもしれません。
ただし、オンラインで注文できる宅配レンタルサービスであれば、産着の受取・返却を自宅で行えて大変便利です。より手軽にレンタルしたい場合は、そういったサービスを利用して産着を手配するとよいでしょう。
晴れ着の丸昌の宅配レンタルならクリーニング不要で翌日に宅配便で返送するだけのため、とても簡単です。
産着を着せる場合のよくあるお悩み・注意するポイント
ここでは、お宮参りの産着を着せる場合のよくあるお悩みや、注意したいポイントについてまとめました。バタバタと慌てることなくスムーズにお宮参りを行えるよう、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
誰が赤ちゃんを抱っこする?
先述のように、かつてはお宮参りには赤ちゃん・お父様・父方の祖父母のみが参加する風習があり、赤ちゃんを抱っこするのは父方の祖母の役目でした。しかし、現代では特に決まったルールはなく、誰が抱っこしても問題ありません。
ただし、伝統を重んじるご家庭では父方の祖母が抱っこするものと考える場合もあるため注意が必要です。また、母方の祖母、あるいは父方・母方の祖父においても記念に抱っこしたいと考える方もいるかもしれません。
そこで、まずは誰が赤ちゃんを抱っこするのかを事前に両家で話し合っておきましょう。意見が割れる場合や希望者が多い場合は、交代での抱っこを提案することをおすすめします。
抱っこ紐を使ってもよい?
お宮参りで産着を着せる場合でも、抱っこ紐を使用して問題ありません。生後1か月頃の赤ちゃんは首がすわっておらず、長時間抱っこし続けるのは大変なため、抱っこ紐は大いに役立ちます。
なお、抱っこ紐を使用する際も、使用しない場合と同様のスタイルで産着を着せましょう。
産着の着せ方を練習しておく
産着の着せ方自体は難しくありませんが、赤ちゃんを抱っこする方ひとりでは着られず、周囲のサポートが必要不可欠です。当日までに誰が赤ちゃんを抱っこするのかを決めておき、着せ方の練習をしておくとスムーズにお宮参りを行えます。
産着は神社に到着してから着せる
産着は自宅で着用するのではなく、参拝先に到着してから羽織ります。移動中にシワになったり着崩れたり、汚したりすることを避けるためです。
また、産着を羽織った状態で移動することは、首がすわっていない赤ちゃんにとっても、抱っこをする方にとっても大きな負担になります。袖に紐を通した状態まで準備しておき、実際に羽織るのは参拝先に到着してからと覚えておきましょう。
赤ちゃんの体温調節に注意する
赤ちゃんの体調管理に気を配ることも、お宮参りで産着を着せる場合に大切なポイントです。生後1か月頃の赤ちゃんはまだ体温の調節がうまくできないため、特に暑い時期・寒い時期のお宮参りでは慎重にケアをする必要があります。
夏の場合は産着に熱がこもりやすいことから、涼しい素材の内着を着せたり、日傘を差したりして暑さ対策をするとよいでしょう。また、冬の場合は肌着を重ねて着させたり、おくるみを用いたりといった寒さ対策がおすすめです。
お宮参りの産着の準備なら手軽な宅配レンタルで
赤ちゃんにとって初めてのお祝い行事であるお宮参りでは、伝統的な衣装である産着を着て参拝されると大変よい記念になります。その際は、ご家族で服装の雰囲気を合わせるようにすると、より一層素敵な写真を撮影できるでしょう。
もし「忙しくて店頭で選ぶ時間がない」「手軽に受取・返却ができるサービスを利用したい」とお考えなら、ぜひ産着の宅配レンタルサービスに注目されてはいかがでしょうか。衣装選びから注文、受取、返却までのすべてのステップを自宅で行えるため、手間なく気軽に産着を手配できます。
晴れ着の丸昌の宅配レンタルでは、赤ちゃんのお祝い着をはじめ、お母様やお婆様の訪問着などの着物を多数取り揃えております。
お祝い着のレンタルは双子のお子様や、お母様・お婆様の訪問着など2着目以降2,000円割引のクーポンもございますので、赤ちゃん、お母様、お婆様の一緒のレンタルにご利用ください。
お母様の服装についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
ママのお宮参りの服装はどう選ぶ?選び方のポイントや服装マナーをチェック
また、お婆様・お爺様の服装についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
祖父母はお宮参りで何を着ればよい?服装選びのポイントとマナー
まとめ
赤ちゃんの誕生を感謝し、健やかな成長を祈願するお宮参りでは、ぜひ伝統的な衣装である産着を着用して華やかにお祝いするとよいでしょう。さまざまな色柄の産着がありますが、今回ご紹介した特徴を参考にしながら「どんな願いを込めるのか」をイメージすると選びやすくなります。
ぜひ多彩なデザインの産着が揃う晴れ着の丸昌の宅配レンタルを利用して、とっておきの衣装を手軽に、リーズナブルに準備しましょう。
▼はじめてのお宮参り いつ行く?何をする?その流れや準備は?【晴れ着の丸昌 横浜店】